三浦 綾子(みうら あやこ)


心晴れぬまま大学生となった陽子は、ある日キャンパスで実母・恵子の次男・達哉と出会う。

達哉は異父姉と知らぬまま、以後、陽子に直情的に近づいてくる。

それをきっかけに、陽子を中心とした複雑な人間関係が白日のもとにさらされ、それぞれの罪と秘密が明らかになっていく。

そして陽子が恵子と顔を合わせる日がやってくる――。

人間の愛と罪と赦しをテーマに繰り広げられた壮大なストーリー、いよいよ感動の結末。

BookLiveより

BookLive評価★4

自分が辻口家を不幸にした殺人犯の子であるとして、自殺をはかった陽子。

一命をとりとめ、父・啓造や母・夏枝からすべてを謝罪されたが、自分が不倫の末の子であったという事実は潔癖な陽子を苦しめた。

陽子は実母・恵子への憎しみを募らせていく。

一方、兄・徹はその恵子に会い、彼女なりの苦しみを知ることになる――。

大ベストセラー『氷点』のその後、“真実”を前に苦悩する人々を描いた珠玉のドラマ。

BookLiveより

BookLive評価★4

海難事故で出会った宣教師の行為に心打たれた辻口は、キリスト教に惹かれていく。

しかし夏枝を許せず、陽子への愛情も生まれない。

夏枝は陽子に気づかれないように冷たい仕打ちを続けている。

兄・徹は陽子に愛情をそそぐが、思いを自制するために友人・北原に陽子を紹介した。

北原と陽子は心通わせるが、夏枝は複雑な嫉妬心から、2人に陽子の出生の秘密をぶちまけてしまう。

人間の愛と罪と赦しに真正面から向き合う不朽の名作。

BookLiveより

BookLive評価★4

辻口病院長夫人・夏枝が青年医師・村井と逢い引きしている間に、3歳の娘ルリ子は殺害された。

「汝の敵を愛せよ」という聖書の教えと妻への復讐心から、辻口は極秘に犯人の娘・陽子を養子に迎える。

何も知らない夏枝と長男・徹に愛され、すくすくと育つ陽子。

やがて、辻口の行いに気づくことになった夏枝は、激しい憎しみと苦しさから、陽子の喉に手をかけた――。

愛と罪と赦しをテーマにした著者の代表作であるロングセラー。

BookLiveより

BookLive評価★4